本日の参議院厚労委員会での空気感染対策に関する答弁について

(2022/10/27)

本日10時からの参議院・厚生労働委員会で、超党派議員連盟の副会長である川田龍平議員が答弁を行い、加藤厚生労働大臣、佐原健康局長が空気感染対策に関して答弁しました。詳しくは動画をご覧ください。

川田龍平議員
「今、子供たちにとってマスクによって表情が読めないとか、いろいろと精神的な影響もあります。憂鬱になっている方もいます。そういう意味で、やっぱりこのマスクの着脱については、本人の意思でできるように、ぜひここはしっかりやっていただきたいと思います。そして、この子供たちは黙食も給食のときに強いられていたりとか、お昼の時間帯も本当にこの子供たちを強制的に、もうほとんど同調圧力ですね。同調圧力によって非常にその笑顔が失われているところもありますので、ぜひそういった問題についても今後しっかり周知をしていただきたいと思っています。
次に、この新型コロナウイルスの空気感染対策のためには、積極的な空気の清浄化と室内空気環境の除菌というのが必要です。この冬にはインフルエンザと同時にコロナ感染拡大も懸念されており、窓を開けられない季節や窓のない場所の空気感染対策について、政府は具体的にどのような方策をとろうとしているんでしょうか?」

加藤厚労大臣
「委員御指摘のように、これから新型コロナとインフルエンザの同時流行も懸念されているところでありますが、新型コロナについては飛沫や接触のみならず、エアロゾルの吸入による感染があることから、その対策が重要と考えております。具体的には、エアロゾル感染については換気が不十分な室内や混雑した室内において拡大するリスクがあるとされております。場面に応じた適切なマスクの着脱や手洗いなどの手指衛生などとあわせて、まず換気を行うこと、そして3密を回避すること、これが重要だというふうに考えており、国民の皆さんにはそうした対応に当たっての情報提供、これをしっかりと行っていきたいと考えております。」

川田龍平議員
「夏場のクーラーを利用している期間、それから冬場に窓があけられない期間、そこに大体このコロナの感染が広がっているということがわかってきています。この3年間、感染対策を相変わらずのワクチン接種と3蜜回避とマスクとアクリル板と手洗いですが、この空気感染に対する積極的な対策は窓を開けての換気以外は提唱されていません。窓を開けての換気ができない冬の空気感染対策を急ぎ対策すべきだと思いますが、いかがでしょうか。」

佐原健康局長
「まずはワクチン。感染対策のためには、基本的な感染対策としまして換気を行うこと、あるいは3蜜を回避することといったようなことが非常に重要であると考えております。これ以外のものについては、どういったものがあり得るのかは、我々としてもしっかり研究はしていきたいと考えております。」

川田龍平議員
「以前から、ぜひ換気空気感染対策をしっかりやるべきということは申し上げておりますが、これは昨年春にCDCが主な感染経路は空気感染であり、接触感染の可能性は低いと発表していましたが、厚労省は今年1月まで飛沫感染と接触感染が原因で、空気感染については否定してきました。この誤った分析のせいで、多くの国民が感染してしまったと認識していますが、これはですね。岸田総理も4回目のワクチン接種直後に感染してしまいましたが、マスクをしてもアクリル板を置いてもアルコールで手洗いしても閉鎖空間での空気感染においては対策とはなりません。日本は感染対策技術では、世界の最先端技術を多く持っています。特に紫外線や光触媒、次亜塩素酸水を活用した滅菌型の空気清浄機や次亜塩素酸水を室内に噴霧気化する室内除菌装置など、空気感染対策に有効な製品や技術が多数ありますが、政府はこれらを積極的に推進していないのはなぜでしょうか。」

佐原健康局長
「ご指摘の通り、新型コロナの感染経路は飛沫やエアロゾルの吸入、そして接触感染でありまして、国民の皆様には感染防止のために3蜜の回避や換気などに加えて、マスクの着用をお願いしているところでございます。ご質問の空間除菌につきましては、実際、種々の製品が販売されているというふうに承知をしておりますが、新型コロナウイルスに対する消毒剤の有効かつ安全な空間噴霧方法については、残念ながら科学的に確認された例はなく、また国際的に使用が推奨されている例もないというふうに承知をしております。
また、現時点で薬機法に基づいて品質の有効性安全性が確認され、空間噴霧用の消毒剤として承認が得られた医薬品あるいは医薬部外品といったものもないというふうに承知をしております。厚労省においては、人がいる環境においては空間除菌をうたう特定の製品については推奨していないというのが現状でございます。」

川田龍平議員
「特に世界で初めて。この日本が発明してアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、ロシア、中国、台湾、韓国、イスラム圏など、世界中で活用されている次亜塩素酸水については、2020年の6月の経産省のNITEが「新型コロナウイルスを不活化する」との試験結果を発表したにもかかわらず、厚労省は「空間噴霧をお勧めしない」とのスタンスを通達したために、全国でその活用が止まってしまっていました。しかし、今年の今月10月24日の事務連絡では、「個々の製品の使用に当たり、その安全性情報や使用上の注意事項などを守って適正に使用することを妨げるものではなく、製造販売業者等により提供された正しい情報を基に消費者にご判断いただくべきものであるので、関係機関に機関内の関係機関に対して改めて周知するよう」と出されたことは評価しています。しかし、これまで誤った風評が、保健所や自治体、学校、現場病院などにも染み付いていますので、広報をしっかり行っていただきたいと思います。この国会の場でも、ぜひこの次亜塩素酸水を含めて、あらゆる積極的な空気感染対策をとっていくことを改めて政府として取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。」

佐原健康局長
「まず事実関係でございますが、御指摘の次亜塩素酸水等のこれは物質の表面に直接用いる消毒剤、あるいはその他のウイルス量を減少させるための物質の空間噴霧につきましては、人の目や皮膚に直接付着したり、吸い込むおそれのある場所での空間噴霧による健康影響のおそれがあることから推奨はしていないところでございます。この点については、WHOにおきましても、室内空間で、日常的に物品等の表面に対する消毒剤の噴霧や燻蒸することは推奨されないとされております。なお、個々の製品の使用に当たりまして、その安全性情報や使用上の注意事項等を守って適正に使用することを妨げるものではなく、製造販売業者等により提供された正しい情報を基に、消費者に御判断いただくべきものと考えておりまして、この点は全面的に禁止をしているものというものではございません。この点につきましては、御指摘のとおり10月24日に事務連絡を発出しまして、自治体に改めて周知を行っているところでございます。」

川田龍平議員
「WHOのところはちょっと違うと思います。やはり、この次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水の性質が違うものを混同してしまうところがあるので、注意して使わなければいけないところはありますが、WHOが推奨しないというものの中には次亜塩素酸水は入っていないということは確認していますが、いかがですか。」

佐原健康局長
「すいません。その点は確認させていただきたいと思います。」

川田龍平議員
「そこはぜひ確認していただきたいと思います。私はここはしっかりと感染症空気感染対策として、ほかにも熱交換式の空気機械換気とかいろいろ日本の技術でもって空気感染対策できるところはまだまだあるはずですので、厚労省の所管ではないという雑品とか、そういった国土交通省にかかわるものだからということで対策が遅れておりますが、そこをしっかりやっていただきたいと思います。次に、農薬の問題に移ります。・・・・」